本日はNFTとメタバースについて説明します。消費者向けのブロックチェーンは、インターネット革命以来の大きなテクノロジーの変化です。今回のワークショップを見渡しても、インターネット黎明期のプロたちばかりです。
2000年3月、ウォールストリートの株式市場は暴落しました。強欲なゴールドラッシュの狂気から92%ダウン。そして同年の9月にはさらなる下落。一年後には劇的に回復するのですが。
数十億ドルのNFTが、その92%下落した時に購入されています。残念な事態ですが、しかしスマートコントラクトやデジタル所有の利便性は非常に優れています。それは実用面で消費者の行動に大きな影響与えます。
私はウェブ1.0 と2.0を経験してきたので、ウェブ3.0がどうなるか大体わかります。父親の酒屋の商売を受け継いで、7年で3百万ドルから65百万ドルへビジネスを拡大させました。資本や信用は必要ありませんでした。と言うのも当時のEメール開封率は93%、Googleアズワードは5セントだったからです。ウェブ2.0の波に乗った時は、多くの人が私を知ることになり、多くの富を築くことができました。ブランドを築き、広告代理店の商売も始めました。ウェブ3の波はウェブ1よりもずっと大きいです。何故かと言うと少し難しいテクノロジーだからです。
皆さんがまずぶつかる壁は、インターネットを単純にブロックチェーンと結びつけようとするところです。過去25年間にインターネットで学んだ知識を、そのままブロックチェーンに当てはめようとしてしまいます。このグループセッションでまずやりたい事は、今後の人生において実用面でブロックチェーンを使いこなしてほしいと言うことです。
ブロックチェーンに関するうわべだけの見出し記事を見る前に、いろんな角度から賛否両論を聞くことです。まず15〜20時間は自分で調べて、スマートコントラクト、ミンティング、Gas Fee(イーサリアム利用料)、仮想通貨( Etherium、 Solana) などを勉強してください。そうすれば実際に何が起こっているか理解できると思います。スポーツ観戦のチケット、飛行機のチケット、ハイブランド品を購入したレシートなど。例えば、5000ドル以上購入した「LVMH」のブランド品のレシートは、10年以内にはNFT化されるでしょう。ロイヤリティーや経済性などいろんな要因があるでしょう。これは奥深い消費者行動の変移です。私がこれまで見てきたように、一般大衆はこの事象を過小評価します。そしてそこにチャンスがあります。
仮想通貨とNFTには決定的な違いがあります。例えば私は2014年に購入したビットコインしか持っていません。私はより人間心理学や人間コミュニケーションを考えるんです。だからNFTなんです。これはファッション業界に通じます。人々はアパレルの値段よりブランドを気にしますよね。これがコミニケーションというものです。「人間にはコミュニケーションが必須だ」と言うことを、誰も理解していない。社会生活をする上で絵や言葉などを使って、人間は大規模なコミニケーションをとりたがります。
私が2006年にTwitterに投資した時(Web2.0の時代)、人々はなんてバカな投資をしてるんだと言いました。当時は「犬の散歩をしたり、ピザを食べたり、スペイン旅行をするのを、一体誰が興味を持つんだ?」と言っていました。私はいつもこう答えていました「みんなだ」。しかし人々は理解に苦しんでいました。
1997年、私がインターネットでワインを売ろうとした時(Web1.0の時代)、やはり同じやりとりをしました。人々が理解に苦しむのは、自分自身の「価値観」や「興味」でしか決断できないからです。それらは自らの経験から得られるものですが。大きな視点で「人間行動」をとらえる謙虚さがないのです。
歴史はいつも未来を映します。前述のように、1997年に私はインターネットで商売を立ち上げました。当時どれだけの人がクレジットカード情報をコンピューターに入力することを嫌がったか、知ってますか?このワークショップで、どれぐらいの人たちが「非管理型ウォレット」を作成する3時間を惜しんでいる人がいますか?そういう人たちは、25年前の自分の両親のことを思い出してくださいwww
子供の頃に両親をからかっていた事は、そのまま自分に降りかかってきます。これは残念ながら人類の歴史の中で、マトを得た真理です。
2000年頃になると、人々はクレジットカードを使うことに抵抗はなくなりました。しかしそれでも当時40〜50代の親御さんは、クレジットカードを使うことを怖がっていました。
仮想通貨には、税金問題が色々とあります。ですので私はイーサリアムのヘッジとしてNFTを購入します。NFTは勝ち残るプラットフォームへの架け橋になります。つまり、仮想通貨よりもNFTの方が安定性があると言えます。イーサリアムが負けてしまう場合が怖いのです。YahooがGoogleに負けたように。NFT(クリプトパンク)を持っておれば、イーサリアム、ソラナ、カルダノなど他のプラットホーム(仮想通貨)に移ることができます。
15ヶ月前に、自宅のカーペットに座って漠然とネットサーフィンをしていました。その時ユーチューブに文字通り「NFTとは?」と入力して検索しました。NFTの消費者もいたので、直感的に「タイミングは今だ!」と思いました。それから何もかもほったらかして60時間勉強しました。初めは本当に訳が分かりませんでした。
アプリ、QRコード、メンバーシップカード、フライトのマイルなど、集中型サーバーよりも分散型サーバーの方がいいです。相互運用できるからです。デルタ航空もそのように運用した方が良いと気づいているはずです。オープンな世界で運用された方が良いのです。物理的な世界からインターネットの世界へシフトしたように、集中型サーバーから分散型サーバーへ変遷します。
ここで言いたい事は、50時間NFTについて勉強してください。それがあなたのプロフェッショナルへの道となります。3〜4年後に、大企業はNFTを理解するマーケターを必要とするからです。大企業はNFTを利用することになるので、知識がある人たちはアドバンテージがあるのです。そのようなキャリアをLinkedInでシェアしてください。とても重要です。この道に進んでいけば、4年後には非常に開かれた道となります。
マグネットバッチやチケットの半券集めている友人にはうってつけです。我々は人間の行動と言うものを理解していない。小さな象を集めているおばさんがいるでしょう。
私もスポーツカード、漫画、おもちゃのコレクターなので、気持ちがよくわかります。eBayが立ち上がった当初私は5年間このサービスを利用しました。大理石、マッチ箱、マグネットなどの取引など。ただ、eBayで取引するのは大きな摩擦(壁)があります。梱包、出荷、注文キャンセル等。しかしブロックチェーンのようなテクノロジーの波に乗ってしまえば、そのような面倒な事はありません。
2007年〜2009年のソーシャルメディアが発展期には、マーケターという職業はありませんでした。ソーシャルメディアは、子供のおもちゃと思われていましたが、その根本には民主主義があります。今起こっている消費者向けブロックチェーンに同じことがいえます。
経済というものは異常です。一年前に250ドルだったBored Ape(NFTの人気プロジェクト)が、400,000ドルになりました。こういう爆上げもあります。しかし今は下がって、市場の修正に入っています。もう一度お楽しみの時期に入りました(笑)
懐かしい話ですが、PETS.comは売上げが0ドルなのに、480億ドルの価値がありました。これは極端な例ですが。一方でアマゾンeBay PayPalは1 〜6ドルで売られていました。2000年3月ごろの話です。今のNFTはこのような状態です。
過去25年間、インターネットは多くのものを変えました。デートのやり方や、移動手段など本当に多くのことです。これは予期せぬ結果でした。ブロックチェーンでは、ほとんど仕事をしないのに、大きな利益を取っている中間業者が一番苦しみます。
私はここでリアルな人間心理や行動学の真実について深く話します。BtoBを含むブランド・ビジネスをしている皆さんはティックトックを甘くみてはいけません。マーケティング・ファネル(ウェブサイトの訪問、気を引かす、認知)で非常に重要です。2012年にFacebookのファンページでも同じような過ちを犯しました。どれほど多くの人が発信するメディアを変えていないことか、、、ティックトックでは大量にクリエイターや消費者がいます。過去の実績にしがみつくんではなく、今何が起こっているかに注力すべきです。私はこの業界25年いますが、面白いことに、そのプラットフォームは昔からあることに多くの人は気づいていません。ティックトックでは、主に30歳から55歳までの数億人が利用しています。今日と言う日が明日になるので、早いうちから種をまいておくべきです。
今年に入ってからナスダックは30%ダウンしていますが、人間は恐怖心を感じるっているときには、積極的にいけないものです。そうなると選択肢は2つ。1、時期が良くなるまで待つ。2、いよいよ世界の終わり。これはどうしようもない。そんなことが起こる場合は、お金なんかはどうでもいい。自分や子供の健康が1番です。まさにサバイバル。消費者と言うのは、いつも最新のテクノロジーと一緒に歩みます。多くの人が株式市場に注力していますが、株式市場はそのように動かない。
2000年にインターネット株は暴落しました。しかしインターネット技術は使われ続けました。私が所有する株式はすべてIPO前に購入したものです。一方、今私は株式を購入したい気持ちもあります。企業は存続しているし、下落要因はインフレやウクライナ戦争です。市場は成長株を無視して、金利に走っています。消費者は株式市場が43%ダウンしたからといって、スラックを使わない訳がありませんから。